【スリランカ旅行記7】 コロンボの治安にはご用心!親切な男と仏陀の家

コロンボ ヒルトンホテル
▲コロンボのヒルトンホテル

スリランカの治安は悪くなくても、コロンボにはご注意を

スリランカの治安は全体に悪くありませんし、ガイドさんがついていればまず心配ありませんが、さすがにコロンボでは注意が必要です。
ちょっと恥ずかしい失敗談ですが、きっと同じことがあちこちで起こっているので、ぜひ参考にしてください。

親切な男と仏陀の家

朝食を食べて、時間にゆとりがあったのでホテルの周りを散歩してみました。コロンボヒルトンの近くには、ライフルを持った陸軍兵士の詰め所(交番みたいなもの)がすぐ側にありますが、2009年に内戦が終結したため兵士の顔はリラックスしています。

少し歩いてホテルに戻る途中、一人の男性が寄って来ました。

彼曰く、私のことを昨夜ヒルトンで見かけた、自分はヒルトンホテルの受付で働いている、日本に行ったことがあり日本が好きなので自分の国を紹介したい(でも全部英語)、といったことを一気にまくしたて、満月のお祈りの前なので面白いものが見られる、象もいるから案内すると言います。

約束があると言うと、自分も30分後にはヒルトンに出勤しなければいけないからすぐ戻る、お金をかけさせるつもりもないしほんの2分だからと言います。

知らない人とスリーウィーラーに乗ってはいけない!

つい、どこまでが本当でどこからが嘘なのか興味が沸き、「やってみよう」というのが今回の趣旨でもあるので、本当に少しだぞと念を押して歩き出しました。

するとスリーウィーラーが近づいてきて、当然のように乗り込もうとします。これがタクシーならまず乗らないのですが、ドアがないのでその気になれば逃げられるし、前の夜に車で周囲を走っていたので、遠くへ行かなければ戻れると踏んで乗り込みました。

概ね本当ではあるけれど…

彼が言ったことは概ね本当で、5分(2分ではない)ほど走ると寺に着き、子供達が集まって熱心にお祈りをしているし象もいました。

普段は入れないという(事実は不明)場所にも入って、写真を撮れ撮れと急かします。寺の名前を聞くと「ブッダハウスだ」とのこと。お寺の中には靴を脱いで入ります。

帰りも同じスリーウィーラーが待っていて、乗ると宝石の話などを始めたので興味がないと伝えて帰りを急がせました(この間約15分)。

ちょっと払えない金額

最後はどうなるのかと思っていると、ヒルトンホテルの少し手前で止まり、ドライバーが振り向いて4000ルピー(約2400円)だと言います。高すぎると言うと、スリランカに来たばかりで知らないだろうけどこれが相場だから、自分と2000ルピー(約1200円)ずつ払おうと言います。

もちろんいくらか払うつもりで乗った話ですが、あまりに見え透いている上に無茶なので突っぱねました。

「相場は知っている。払わないとは言わないが500が最大だ。4000が正当だと言うならあなたが一旦払え。一緒にヒルトンに帰って、スタッフが正当な金額だと言えば残りの1500を払う。」

すると渋々500を受け取り、仏頂面で降りていいと言い、私が降りるとスリーウィーラーは彼を乗せたまま走り去りました(おーいヒルトンへの出勤は?)。

後でガイドさんに聞いたところ、500なら相場程度なので良かったとのこと。でも寺の名前はてんでデタラメで、本当はガンガラマという、全然違う名前なのでした。

お寺の入場料が200ルピー(120円)、スリーウィーラーが500ルピー(420円)、以上が540円の小旅行の顛末です。リッキーと名乗った彼は、きっと今日も旅行者に声をかけて、相棒と一緒に小遣い稼ぎをしているのでしょう。

後でガイドブックを見たら、まるっきり同じ話が載っていて笑ってしまいました。自分でやっておいて何ですが、こうした誘いは無視して断るに限りますので、ご注意ください。

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